研究発表会・意見交換会
第10回(2024年2月17日)
2024年2月17日(土)に第10回日本平滑筋学会若手の会が開催され、幹事は加治屋勝子(鹿児島大学農学部)が務めました。
今回は初の試みとして、午前中は貸切バスに乗って桜島へ研修に行きましたので、これまで以上に会員間の親睦を深めることができたと思います(企業協賛により参加費無料で実施)。桜島まではフェリーで15分かかりますが、途中で種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケット試験機2号機を見ることができました。桜島では、桜島大根の研究圃場を視察し、生産者から栽培のご苦労や地域に根差した農業のお話を聞くことができました。世界一大きな大根としてギネス認定(31.1kg)されたこともある桜島大根の収穫体験をした後、昼食として桜島大根づくしのプレートランチを食べてから、午後の研究発表会に参加しました。
研究発表会は、鹿児島大学郡元キャンパス(鹿児島市)にておこないました。一般演題は5演題の発表があり、玉田宏美先生(福井大医学部)と竹谷浩介先生(岡山理科大学獣医学部)による座長の下、大変活発な質疑応答がおこなわれました。特別講演は内藤清惟先生(鹿児島大学共同獣医学部)に、脊髄排便中枢に着目した体調運動制御システムの解明について最新の研究内容をご講演いただきました。若手の会らしく、素朴な質問から自身の研究への応用を想定した質問まで多岐にわたり、質問&コメントが止まらないほど盛り上がりました。また、一般演題の優秀発表賞を初めて企画し、表彰状と副賞(桜島大根グッズ)を授与しました。
恒例の夜の意見交換会には16名が参加し、黒豚しゃぶしゃぶを中心とした鹿児島名物料理と焼酎を楽しんでいただきつつ、更なる懇親を深めることができました。
最後に、第10回若手の会の開催にあたり、企業及び個人からご寄付をいただき、また、関係各位の先生方に多大なるご協力をいただきましたお蔭で、円滑な運営をおこなうことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ご参加いただきました20名の皆様、鹿児島までお越しいただきまして、ありがとうございました。
(文責:加治屋勝子)
第9回(2023年2月18日)
2023年2月18日(土)に九州大学病院キャンパス(福岡市)にて第9回日本平滑筋学会若手の会研究発表会が開催されました。幹事は田中義将(九州大学)が務めました。
今回の会では新型コロナの影響が見通せない状況下ではありましたが、多くの学会にて現地開催されてきている状況を鑑みて3年ぶりとなる現地開催(ハイブリッド方式)といたしました。直前まで新型コロナ第8波の流行のため無事に開催できるか危惧されましたが、タイミングよく流行も収束傾向となり最終的に今回の総参加は現地16名+オンライン6名と盛況のうちに終えられました。演題の方は計6演題の発表をいただき、中でも4演題は消化器系ということで若干偏りはあり、また、カハール介在細胞に関連するような内容も多くありましたが、おかげで様々な角度から似たテーマを学ぶことができ大変勉強になったのではないかと思います。また、6題のうち2題は非会員の山城義人先生(国立循環器病研究センター)と三浦岳先生(九州大学)に特別講演いただき、山城先生には血管のメカノセンシングや内皮間葉転換についてのご発表を、三浦先生には食道の数理モデルについてのご発表をそれぞれいただき我々にも大変刺激のある貴重な機会となりました。
研究発表会後はこちらも3年ぶりとなる恒例の意見交換会が15名の参加で開催され、串焼きを中心とした料理とお酒を楽しみつつ、大いに懇親を深めることができたこともあり現地開催して実に良かったと感じております。また、来年度のASCEPTとのjoint symposiumについても概要を決めることができ大変有意義なものになりました。
最後に、研究発表会の開催にあたり、日本平滑筋学会より7万円を助成していただき、また、関係各位の先生方に多大なるご協力をいただき円滑な開催を行うことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
(文責:田中義将)
第8回(2022年3月12日)
2022年3月12日(土)に第8回日本平滑筋学会若手の会研究発表会をWEB開催いたしました。本年度の幹事は梶典幸(麻布大学)が務めました。昨年度は新型コロナウイルスにより研究発表会を中止したため、久しぶりに開催をすることができ、大変嬉しく思いました。今回の総参加者は18名で、基礎系の5名の先生方にご発表いただきました。残念ながら臨床系の先生のご発表を用意することができませんでしたが、いずれの研究成果も臨床への応用が期待されるような内容であり、臨床系の先生も含めて多岐にわたる議論が行われました。参加者の皆様の今後の研究にとって、少しでもプラスとなることがあれば幸いです。また、例年とは異なり、特別講演として若手の会の創立にご尽力いただいた、小林誠先生に若手の会設立の経緯や研究の裏話、これからの若手の会に期待することについてお話をしていただきました。会長である私を含めて、若手の会の役員が創立時のメンバーから次世代へと一新したタイミングであったため、今後より一層、若手の会を盛り上げたいという気持ちが強くなりました。
意見交換会もWEB開催となりましたが、こちらでは近況報告など和気あいあいとした雰囲気で進行することができました。直接お会いできないことは残念でしたが、皆様とこのように交流できたことを嬉しく思います。
お話が尽きること無く、終了時刻を大幅に超過してしまいましたが、無事に終了することができました。ご参加いただいた皆様に心より感謝いたします。
(文責:梶 典幸)
第7回(2020年2月15日)
2020年2月15日(土)に愛媛県にある岡山理科大学今治キャンパス(獣医学部)にて第7回日本平滑筋学会若手の会研究発表会が開催されました。幹事は竹谷浩介(岡山理科大学)が務めました。今回は基礎系4名、臨床系2名の先生にご発表いただきました。テーマは高血圧から消化管運動、さらには機能性食品まで多岐にわたり、幅広い視点から平滑筋についての研究が発表されました。一見バラバラに見える個々のテーマも根っこのところでは繋がっていて、非常に興味深く勉強させてもらいました。また、6題のうち2題は非会員の中野大介先生(香川大学)と外山研介先生(愛媛大学)にご発表いただき、四国に新しい研究ネットワークの芽が生えました。詳しい演題名はプログラムをご覧ください。2013年に10名から始まった若手の集まりが今回は総勢20名もの参加者を集め、これまで以上に濃い研究発表会になったのではないでしょうか。
会場となった岡山理科大学獣医学部は2年前に新設されたばかりの学部で、設置の経緯から一躍全国で最も注目を集める獣医学部になりました。そんなホットな学内には動物のはく製や骨格標本など獣医学部らしい展示も見られ参加者たちは真新しいキャンパスの探検ツアーも楽しんでいました。
研究発表会後は恒例の意見交換会が開催され、地物の刺身や今治焼き鳥、せんざんきなど地元の料理とお酒を楽しみながら、研究・教育談議に花を咲かせました。また、第62回総会長の楠裕明先生(川崎医科大学)も途中から合流されて、今夏の総会での若手の活躍に檄を飛ばしていただきました。
最後になりましたが、研究発表会の開催にあたり日本平滑筋学会と岡山理科大学より助成を、またアルフレッサ篠原化学株式会社より協賛をいただき、会の準備と当日の運営を円滑に進めることができました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
(文責:竹谷浩介)
平成30年度冬期(2019年2月23日)
2019年2月23日に、日本平滑筋学会「若手の会」の研究発表会を岐阜大学柳戸キャンパス(岐阜県岐阜市)にて開催しました。今回で第6回ということです。岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科の椎名貴彦(獣医生理学)と松山勇人(獣医薬理学)が幹事を務めました。
入試等の業務が多忙な時期の開催でしたが、全国から15名の方々にお集まりいただきました。参加した方々の顔ぶれを少しだけ紹介しますと、大学院生といったいわゆる“若手”に加えて、長年の経験から培われたアイデアをお持ちのシニアの方まで、幅広い年齢層の参加がありました。羽生理事長、そして、第62回総会(2020年)会長の楠先生にもご参加いただきました。
今回の研究発表会は、4題の研究発表を賜りました。内容としては、消化管平滑筋に関するものが3演題、血管平滑筋に関連するものが1演題でした(詳しい演題名はプログラムをご覧ください)。円卓の会議室で行ったため、参加者同士が顔をあわせながら活発に議論しました。研究発表の後、2019年夏の第61回総会(名古屋)での「若手の会」企画の準備状況や内容について意見交換が行われました。
竹谷会長の閉会の辞で研究発表会を一旦閉めた後、場所をJR岐阜駅前に移して、意見交換会を開催しました。羽生理事長から挨拶と乾杯の発声をいただき、開宴しました。岐阜の郷土料理を肴にして地酒を楽しみながら、研究、教育、人生、子育てなどなど、若手ならではの多彩な話題で盛り上がりました。明日からの研究へのモチベーションが向上し、また、人と人との交流が深まったかと思われます。
最後になりましたが、研究発表会の開催にあたり、日本平滑筋学会より5万円の助成をいただき、会の準備と当日の運営を円滑に進めることができました。また、「若手の会」の竹谷会長、梶事務局長には、研究発表会を企画するにあたっての貴重な助言を賜りました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。
(文責:椎名貴彦)
平成29年度冬期(2018年2月10日)
2018年2月10日に第5回日本平滑筋学会「若手の会」の研究発表会が東京大学弥生キャンパスにて開催されました。今回は梶典幸(東京大学)が幹事を務めました。
当日は全国から総勢13名の先生方にお集まりいただき、予定されていた時間を大幅に越えるほどの深い議論が行われました。今回の研究発表会では基礎研究が4題、臨床研究が1題と基礎研究の比率が多くなりましたが、その内容は平滑筋やその周囲細胞だけに留まらず、平滑筋の機能解析を行う上で重要なカルシウム生体内イメージング法やそれを用いた食シグナルの可視化など幅広いテーマでご講演いただきました。特に若手の会の会長である竹谷浩介先生(旭川医科大学)には普段の学会発表では聞くことのできない微量サンプルを用いたリン酸化解析の具体的な方法やTipsについてご講演いただき、“若手の会らしさ”が際立つ内容であったかと思います。今回唯一、臨床研究のご発表をいただいた下島直樹先生(慶應義塾大学)には小児外科の臨床で遭遇するヒルシュスプルング病について概要や治療法のみならず、それにまつわる研究など非常に貴重なお話を聞くことができました。詳しくはプログラムをご確認ください。また、鳴海先生には研究発表会後に日本平滑筋学会にご入会いただきました。新たな仲間が増えたことを喜ばしく思っております。
また、今回のプログラムの最後には「基礎と臨床の融合を目指したマッチングイベント」に向けた検討会を開催しました。今年の夏の総会に向けて様々なアイデアが出され、今後の若手の会のさらなる盛り上がりに期待が高まりました。研究発表会の後は懇親会が開催されました。研究発表会だけでは収まりきらなかった討論だけでなく、今後の研究の在り方や参加された先生の昇進のお祝いなど様々な内容で盛り上がりました。
最後になりましたが、研究発表会の開催にあたり、日本平滑筋学会より5万円を助成していただき、円滑な開催を行うことができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
(文責:梶 典幸)
平成28年度冬期(2017年2月18日)
2017年2月18日に冬の恒例行事となった第4回日本平滑筋学会「若手の会」の研究発表会が真冬の旭川にて開催されました。今回は竹谷浩介(旭川医科大学)が幹事を務めました。
当日は、時折雪が舞う中、九州から北海道まで全国から若手の会の会員が集まり、マイナス5度の外気に負けない熱い議論が行われました。今回の研究発表会では2017年夏の総会のテーマでもある「異分野との融合」を先取りする形で、平滑筋そのものの研究だけでなく周辺領域を含めた幅広いテーマで7人の先生方にご講演いただきました。基礎系の発表3題のうち2題は、若手の会の会員に日頃の研究の成果を発表していただきました。また、臨床系の発表4題のうち3題は、旭川医科大学より平滑筋学会非会員の先生をお招きし、日頃聞く機会の少ない分野のお話を聞くことができました。鳴海圭倫先生には喘息の新規治療法について、上野伸展先生には細菌由来の生理活性物質の腸管抗炎症作用について、齋藤幸裕先生にはリンパ浮腫の遺伝子治療についてご講演いただき、若手の会会員一同、大いに勉強させていただきました。詳しくはプログラムをご確認ください。また、鳴海先生には研究発表会後に日本平滑筋学会にご入会いただきました。新たな仲間が増えたことを喜ばしく思っております。
今回の研究発表会には平滑筋学会会員13名、非会員4名(講演者含む)の総勢17名が集まり、真冬の旭川を熱くしていただきました。研究発表会の後は懇親会が開催されました。研究発表会だけでは収まりきらなかった討論が再開され、夜も深くまでヒートアップしておりました。また、託児所を開設したので3名の子供も旭川に来て、冬の北海道を楽しんでいたようです。
最後になりましたが、研究発表会の開催にあたり、日本平滑筋学会より5万円の助成を頂き託児所開設等の費用を賄うことができました。また、秋山記念生命科学振興財団からも一部助成をしていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
(文責:竹谷浩介)
平成27年度冬期(2016年1月9日)
2016年1月9日、福岡にて、2015年度「平滑筋学会若手の会 研究発表会」が開催されました。今回は倉原琳(福岡大学)が当番幹事を務めました。
1回目(東京)、2回目(名古屋)に引き続き、今回3回目の研究発表会は、全国各地から、参加者計18人+子供5人と過去最大人数の研究会となりました。研究者ママたちが参加しやすいように、今回初の試みとして「託児ルーム」が研究会会場の隣の部屋に設置されました。
研究発表における初の試みとして「特別講演」を設け、鹿児島大学の家入里志先生に、ヒルシュスプルング病に関する大変興味深い発表を頂きました。 また臨床・基礎の4人の演者の先生より最新の研究結果を発表して頂き、活発な討論が行われました。時間の関係上、それぞれの討論の時間が短かったのが今回の反省点だと思います。研究発表会の内容はこちらをご参照下さい。素晴らしい発表を頂きました桑原志実先生(九州大学)、武谷三恵先生(久留米大学)は、新たに若手の会に加わって頂けることになりました。若手の会の仲間の獲得はこの会の最大の成果だと思います。
また研究発表会の後の意見交換会は、子供たちも交え、ほのぼのとした雰囲気の中で進められました。2016年夏の平滑筋学会(仙台)で開催される「第4回若手シンポジウム」のオーガナイザー、シンポジスト、方向性について意見交換が行われました。
(文責:倉原琳)
平成26年度冬期(2015年1月30日)
名古屋にて、2014年度冬期の「日本平滑筋学会若手の会」意見交換会が開催されました。今回は、山村彩(金城学院大学)が当番幹事を務めました。
第1部では、3名の研究発表が行われ、アットホームな雰囲気の中にも、小さな研究会ならではの大変熱い議論が繰り広げられました。中でも、非会員である堀田祐志先生(名古屋市立大学)に「モデル動物を用いた泌尿器疾患の基礎研究」というタイトルにて大変興味深い発表をして頂きましたが、堀田先生は、今後日本平滑筋学会及び若手の会への入会を希望されておりますので、また一人頼もしい仲間が増える予感です。意見交換会の内容については、こちらをご覧下さい。
第2部では、第57回日本平滑筋学会 (2015年8月25日から8月27日、山口大学小串キャンパス)にて開催予定の「第3回若手の会シンポジウム」に関して、シンポジウムのテーマ、オーガナイザー及びシンポジストの選定に関しての話し合いが行われました。「日本平滑筋学会若手の会」意見交換会の議事録に関しては、こちらをご覧下さい。
平成25年度(2013年12月21日)
東京にて、若手の会の意見交換会を行いました。第56回日本平滑筋学会総会 (2014年8月6日から8月8日)にて、若手の会が主催するシンポジウムの内容、2015年以降の若手の会の企画内容、そして若手の会のロゴマーク作成などの案件に関して、話合いを行いました。
平成24年度(2013年3月28日)
東京都品川にて「若手の会」会員が集まって食事会が行われ、楽しく意見交換、情報交換を行いました。第55回日本平滑筋学会での「若手の会」設立記念シンポジウムの内容について、熱い議論が繰り広げられました。