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ご案内

理事長メッセージ

理事長就任に当たってのご挨拶

理事長

日本平滑筋学会は平滑筋筋電図研究会として1959年に第一回目の総会が開催され、2年後には日本平滑筋学会と改称して現在に至り、2019年で60周年を迎えました。臓器間、あるいは基礎と臨床間の垣根を乗り越え、平滑筋をキーワードとして研究者が集うユニークな学会で日本医学会の94番目の分科会として認定されております。他に競合する学会のないことが有利に働いたとは思われますが、先達の努力なしには日本医学会の分科会にはなり得ませんでした。この度ように歴史と伝統のある平滑筋学会の理事長を拝命しましたことは誠に光栄に存じますが、同時に責任の重さに身が引き締まる思いがいたします。


本学会の2代目理事長を務められた群馬大学名誉教授・伊藤漸先生の研究室でお世話になった1989年以降、私は30年近く平滑筋研究に関わってきました。1980年代後半?1990年代前半は、私の専門である消化器外科で平滑筋研究をしている教室は相当数あり、平滑筋学会での活発な議論が思い出されます。その後、臨床の消化器領域において平滑筋研究が徐々に下火となってきた印象は否めません。しかしながら、消化器外科手術後には様々な愁訴が出現し、時には患者さんのQOLを大きく損ねます。この消化器外科手術後の病態生理に平滑筋機能は深く関わっており、平滑筋研究はこのような観点から患者さんのQOLの改善、さらには科学の進歩に貢献できると信じております。


ここ数年の平滑筋学会の課題として、総会における臨床系の発表演題数の減少、会員数の伸び悩み、機関誌への投稿論文数の減少、などが取り上げられています。特に、若手会員数、および若手会員の発表演題の増加は、喫緊の課題だと認識しております。先代の羽生理事長を含む名誉理事長のご尽力により、若手の会の立ち上げ、若手の年会費を下げる、などを実現してきました。今後も若手の会員にとって有意義な学会となるように努める所存です。


また、複数の臓器にまたがって基礎系・臨床系の研究者が議論を進められることは本学会の最大の特徴であり強みです。臨床系の研究者がぶつかった壁を取り除くヒントを基礎系の研究者からもらえる、あるいは、例えば消化器領域で行われている平滑筋研究を泌尿器領域でもいち早く取り入れられる、本学会がそのような場となることを願ってやみませんし、私自身も努力して参りますので今後ともご指導賜りますようお願い申し上げます。


日本平滑筋学会 理事長 柴田 近
2019年8月20日


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